メロンのベット入れ替え作業

yokoi

2006年11月04日 01:52

「ベット」とは栽培床のことで、いろんな材質のものがありますが隔離ベットといわれるように、地面と隔離されており、蒸気熱消毒が出来る耐熱性の設備のことです。

現在は「アルミニウム」「ステンレス」「PP」「FRP」「STS」「金網」があり
隔離ベット栽培が始まった当初は金網ベットでした。
それから、雨といの大きいような一体成型の物が出始め、その材質の違いで FRPからSTSそしてPPと改良されながらも20年位前は全盛期がありました。
今もまだ使われてはいますが、廃棄処分の問題なのか、製造コストの問題なのか、現在はほとんど(私の知る限りでは)製造されておらず、その後は耐久性に優れたアルミベットやステンレスに変わってきました。



(左はアルミベット 右はPPベット)

今回、14年間使った金網ベットが傷んできているので入れ替え作業をしました。

そこで、どんな材質のものを導入するか で悩みましたが・・・
理想は蒸気パイプが一体化している「アルミベット」ですが・・・

これが 高い!

正確な見積もりは出しませんでしたが、金網ベットの約5倍! ステンレスベットでも約4倍の価格が掛かります。52坪のハウスでも軽く100万は超えます。

確かに耐久性、利便性を考えると良いのですが・・・・

とても、そんな余裕は無い!!!!!!

という訳で、使われ始めてもう30年は経っている「金網ベット」を入れることにしました。

その入れ替え作業は・・・





















まずは土を出す作業
一通り分は先に外に出して、その次はベットを入れ替えた後、順次隣の土を移す。




土を全部出して寒冷紗(土がこぼれないようにするための耐熱性のネット)とシート(根が下に伸びないようにするための耐熱性の硬質フイルム)を外して古い金網ベットを外す作業




新品の金網ベットを並べて動かないようにステンレスの針金で止めて、その上に耐熱シートと寒冷紗を引いて、その上に隣のペットの土を移動する。


この作業を6通り分やって作業は終了
(3日)現在、4通りの作業は終了  連休中にはこの作業も終わると思います。



施設栽培はいろんな設備があればあるほど設備費にかかり、維持するために維持費がかかります。ですが、最低限の設備費と維持費は掛けていかなければ再生産に繋がりません。

昔ならば、明るい未来を信じて大きな設備投資が出来ました。(だから現在があるのだけれど)
しかし、今は先の不透明な時代なので大きな投資(借金)は出来ません。
現状維持が精一杯では維持どころか、後退しているわけではありますが、今は我慢の時・・・なのかな。


命の源である農業

自然の力に逆らわずに、過信をせず、欲をかかずに「継続は力なり」ということわざを信じて堅実な経営 を目指せばそれが自分にとって「充実した人生」として   終われるのかな?


 





関連記事