我が家のメロン事情

yokoi

2006年11月16日 02:56

我が家でメロンを始めたのは今は亡き祖父母

もう、かれこれ40年は経つと思う。

おぼろげな記憶と、聞いた話では当初、キュウリの促成栽培が始まりだったそうだ。

今はもう、ほとんど無くなった木造ガラス温室で屋根には「コモ」と言う藁を編んだ保温材を乗せていた。
ただ、雨が降ると使えないため、ほどなく材質はストローのような物に変わり雨でも取らなくてよくなった。

その頃(私は小学生)の部屋数は3棟で坪数は大体80坪くらいだったか。
もちろん、これだけでは生活できないので、サツマイモとか白葱とか養豚などで収益を補っていた。

今は鉄骨アルミ構造でビニールの二重被覆による保温なので耐久性も保温性も格段に良くなっている。
坪数も400坪+借りている温室260坪で640坪 部屋数は15棟
大型温室になり、坪数も8倍に増えた。


私が20代の頃はメロン業界も勢いが良くて、世の経済もバブル期。
良い物が採れさえすればお金になる時代で、勢いに任せてどんどん設備投資できた時代を経て、なんとか今がある。

今ではとてもそんな投資は出来ず、それこそ、ちゃんとした担保でもなければ借り入れもままならない
現状で、大きな設備投資はヘタすると身の破滅も覚悟しなければいけない時代になった。

ただ、いくら耐久性がよくなったからといっても消耗は避けられない。
一部の超一流農家を除いてほとんどの農家は施設を食いつぶしているのが現状で、いつかは施設の老朽化とともにその先の選択を迫られることになると思う。

まあ、その頃にまた明るい日差しが見えてくればまた栄えるのかもしれないのだけれど。

ついでに、今の作柄状況は





今月末に収穫予定のメロン
ここ最近は玉が小さくて販売に苦労しているのだけど、今月下旬から年末までは晴天に恵まれているせいか、玉伸びは良さそう。



来月中旬出荷もなかなか良好でお歳暮需要にも気持ちよく応えられそうです。



来月下旬出荷の2部屋
この部屋から真冬の品種に変わっていくのだけど、玉が長めに出る特性がはっきり出ている。
でも、この品種は緩むと形状が崩れたり、ネットがうまく出なかったりするので、私的には無難な状態だったりするんですが。


今シーズンはこの部屋でいったん終了です。
今後の予定は、正月明けの7日くらいに定植を始めて収穫は4月初めの予定。
ですので、来年の1月2月3月はメロンの出荷が無くなります。

じつは、全く出荷しないのははじめての経験で、どうやって仕事とお金を回せばいいのか・・・
ゆとりのある時間をすごす事も初めてだけど、ゆとりの無い財布の中身は・・これは初めてじゃないな。


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