現在、農作物に農薬を使用する場合、一定の基準があります。
そしてそれを的確に使用している証明として栽培履歴(トレイサビリティ)の記入、提出が義務付けられています。
18年5月29日より食品衛生法の改正で今までよりも明確な検査基準と具体的な罰則がとられるらしい(実はまだ正式な説明がないので)
それを残留農薬基準の「ポジティブリスト」制度と呼ぶらしいです。
ここまでは、現行の制度を明確にする、といった理由で具体的にすべての農薬の残留基準を設けて、一定以上の残留農薬が含まれる場合は販売が禁止される
という決まりであることがわかります。
問題はその「一定量」にあるらしい。
0.01ppmという数値はどのくらいなのかよくわかりませんが、かなり微量な数値らしいです。
そこで、いわゆる「事故」つまり意図しない状況下で出てしまう場合も考えられる
ということです。
資料によると考えられるケースで
隣の畑の農薬散布で風に舞ってきて飛散(ドリフト)する
不注意でタンクやホースに別の作物で使用した農薬が付着していた
以上の場合でも流通禁止となる らしいです。
そのために「具体的にこういった方法で防いでください」といった冊子も作っていただいてます。
ここまでは、資料を基にして要約してみました。(間違った解釈もあるかもしれませんが)
正直、農薬に関してはあまり触れたくない話題です。
安心、安全が重要な時代で、できれば使いたくない代物です。
無農薬有機(勇気)栽培を実践されている方もいます。
自分は、というと結果的に無農薬で通れた(一部の少量作物でたまたま)時を除きほとんどは予防及び防除目的で使用しています。
病害虫の発生がみられたり、おそれがある場合迷わず掻けますよ、収穫まで漕ぎ着けるために。
もちろん、基準の範囲内で。
私からの要望は
農薬は何が危険なのか具体的に教えて欲しい!
それから危険ならば安全で効果のある(できればもっと安い)農薬を作って欲しい。
加工品も含めて国内外のすべての農作物の検査を徹底して欲しい。
これからどうなっていくのかわからないけど、天候不順で病気の大量発生があった場合はどうするんだろう?
外国産の農産物でもし出た場合、食料供給不足にならないだろうか?
ますます農業がやりにくくなって自給率が下がり、結果 価格高騰にならないだろうか?
価格高騰は農家にとって悪いことではないけど、もしそうなっても、なんかやな感じ。
いつかは国内産農産物は金持ち相手のレア食材になっていたりして・・・
政治家は人をだますのが仕事なので
いかにも国民の安全を考えているかのようなふりをしますね。
農薬の安全性も危険性も知らない人が制度を作るからしょうがないのでしょう。
毎日のように発ガン性がある食品をみんな食べているのに農薬だけ危険視するんです。
外国では販売禁止されている食品も日本ではほとんどの人がしょっちゅう食べているし。
まあ、あきらめるしかないのかな?
うはうはさん
一番良いのは自分で作って自分で消費するのが良いかもしれませんね、うはうはさんみたいに。
農薬については、色々意見があります。
でも、農薬を悪者扱いする考えには反対です。農薬は、取り扱い説明書のとおりに使っていれば危険ではないです。少し昔の話ですが、ゴルフ場の農薬がマスコミで問題になったことを覚えていますか。あれは、全くナンセンスな取り上げ方でした。
もっと、農薬のことに理解をして問題にするならしてほしいですね。わては、農薬よりも肥料の方がなんで問題にならないか不思議です。
とらちゃんさん、初めまして、同感です。最近の農薬の作用機序などを知ると、良く考えて作られていると感心させられるしし、人に対する毒性のチェックも一昔前に比べれば随分とキビシイと思います。
ポジティブリスト制、少しわかりにくい規制ですね。しかし、必要性があるから行政が決めた規制です。
多くの関連機関、知識人が意見交換して決めたものです。従来からのスリ抜けや輸入農産物などに対応出来るようになるそうです。従来からのネガティブ制よりは制度としては良いように感じていますよ。
制度そのものの分かりにくさと実施徹底の仕方、検査の仕方など不明瞭な部分の多い法律です。また、引っかかった場合の流通停止といった処分の厳しさにも驚きますが、人が口にするモノだから、当然といえば当然ではないでしょうか。同じように人に関わる分野の医療や外食産業、食品加工などの現場の衛生管理や安全管理に比べれば緩すぎるのが農業だったように感じています。逆に100%消費者側の立場で考えれば、何で今頃?といった言葉が返ってくることでしょう。こういった規制は、返って生産者が安全性に対して考え直す機会にもなりますし、農薬メーカー等に対しても開発の方向性を促すことになるようにも考えます。かつて自動車が「排気ガス規制」をクリアし、国際競争力をつけていったようにね。
実際に農薬に関わることって、かなりズサンです。数年前に使用禁止になった農薬を知らずに使い続けたり、使用回数の無視、適応作物外の使用などなど、とにかく作って売ればいいといったモラルのない生産者っていますよ。また、行政が全ての生産者の全ての農産物を検査する事自体が方法的にもコスト的にも無理な話で、結局、大生産者の抜き取り検査しかできず、小生産者まで徹底できないのが現状ですし、将来も変わらないでしょう。。。横井さんの3要望を満たすには長い年月がかかるでしょう。
かといって何も手を打てない生産者は、淘汰されていくのでしょうね。
例えば、農業の企業化が進み、減農薬管理のノウハウをもった企業が大掛かりに安く提供するようになるのではないでしょうか???(葉モノのLED栽培のように)
とらちゃんさん
さすが農学部卒ですね。
何が正しくて何が間違っているのかはわかりません。
自然を相手にしている以上、限界を感じた時には仕事としての農業に見切りをつければいいだけのことだと思ってます。
ピーマンさん
丁寧なコメントありがとうございます。
たてまえだけの話し合いでない、本音が聞けるのはネットの良いところだと思います。
ピーマンさんが私より年上なのか年下なのかわかりませんが、ちょっと前には私も同じような考えだったと思います。
でも、今は少し違った考え方をします。
企業は簡単には手を出さないんじゃあないかな。
高いリスクの割に利益率が低いことを知っていると思います。
できたものを買い取る方がリスクも少なく、確実に利益が見込めるからです。
まあ、世界的な食料危機がおとずれる見込みがあれば話は別ですが。
要望に関しては、まったくあてにはしていません。
また、生産者の淘汰も進むかもしれませんね、というか、生産者自体が見切っていくし、後継者はますます農業に背を向けると思います。
でも、ハイリスクハイリターンを狙ってる野心家もいるでしょうから一概には言えないかもしれません。
仕事としてではなく、趣味で農業ができたらいいなあー。
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